研究室配属希望の学生へ(後藤より)


 環境情報学部では、3年生になると研究室配属になります。それぞれ希望する研究室に入り、これまでの受身の講義とは違った方法で勉強することになるでしょう。大学における勉強の集大成は、事例研究や、その後に控えている卒業研究にあると言っても過言ではありません。研究というプロセスを通じて、物事を考える道筋や知らないことを自分で調べ、深く探求し、物事を熟考して問題点を発見し、解決策を提案する…そういった一連の考え方を学ぶことになるのです。

 "研究のテーマを深く研究すること"や"素晴らしい研究成果を得ること"だけが卒業研究の目的ではありません。勿論、素晴らしい発見や提案をすることも大切です。しかし、例え大きな成果が達成できなくとも、自分の力でやり通した研究のプロセスは、研究対象についての知識だけじゃなく、それ以上のことをたくさん教えてくれるのです。それは、「問題点に突き当たった時、それを乗り越える力」であったり、「他人に分かり易く説明できる力」であったり、「分からない事を自力で調べ、体系化する力」であったりするのです。

 研究のテーマですが、大きくはやはり自分が最も興味の持てるテーマを選ぶのが良いでしょうね。選んだ研究テーマには、どんな難題が待ち受けているか分かりません。最初は、どんなところに課題があるか?すらも分からないまま、勉強を始めることになるでしょう。そのうち、どんなことをしたいかが見えてくるかも知れません。でも、それはとても困難な道のりを乗り越えなければ到達できないことなのかも知れない。そして、その道のりを一歩一歩進むうちに、どんどん状況も変わってくるかも知れない。研究ってそういうものなんです。決してレールが引かれているワケではない。

 レールを引くとしたら、それはあなた自身なのですね!!

 まるで、これから色々な道具を得つつ、ジャングル探検に出発するようなものです。どんな体験が待っているか分かったもんじゃありません。でも、とても楽しみじゃありませんか(笑)

 そのジャングルをはれて抜け出た時、知らないうちにものすごい力が身についていることでしょう。その後に控えているのは、「社会」というもっと大きなジャングルです。卒業研究で得た体験は、そのより大きなジャングルでも、きっと役立つことでしょう。

 ちなみに、研究室は3年生からの大切な2年間の多くの時間を費やす貴重な場です!研究室での人間関係は、卒業してからも財産になるでしょう。色々な意味で、本当にやりたいことをきちんと自分の視点で選んで見て下さい。ちなみに、学部の各研究室の紹介は

http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/lab/yc/index.html

にあります。