つぶやき     後 藤 の つ ぶ や き・・・ 2004  つぶやき  

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後藤のつぶやき(今年度版)

[2004.12.29] 今日は年末押し迫って4年生の卒論中間発表会。だいぶみんな切羽詰ってきたみたいだ…とりあえずタイトルだけは決まっているのだが、あとひと頑張り!

お鍋は美味しかった・・・途中で気を失う・・・ (-_-;


[2004.12.22] 3年生の事例研の中間発表会。なかなか活気があって良かった。みな荒削りなものの、それなりに自分たちで考えてきた成果を出していたように思う。渡辺君は、早稲田大学の研究会に一人ポンっと叩き込まれた中で良く逃げ出さずにデータ分析結果報告書を作り上げたと思う(笑)。田中さんは当日まで知らなかったが、実際に高齢者にパソコン教室の実験をしてきた点に驚いた。キーボードに目印シールを貼る点なども。

久保君、斎藤君のコンビは、日頃、中小企業研究会で企業の人々に対しているからか、まぁ中間発表くらいはお手の物だったね。田名網君+大場君+北殿君の3人はここにきて新規に結成されたチーム。まずはeラーニングの勉強成果が披露されたけれど、ここからが気合の入れ所!

浜君+近藤君+高橋君チームは、商品企画の7つ道具から、コンジョイント分析を発表。シャンプーの商品開発を例にとって分析を試みていたけれど、シャンプーは実は身近でとても商品企画が難しい日用品かも。

最後が小島さん。この人は典型的な夜行性・・・夜型を行き過ぎて”朝型”とも言う(起きるのが早いという訳では決してない)。後藤を指して ”○○人みたいな先生”と豪語するだけあって、発表は面白かったが,,, (-_-; 果たして他の先生に通用するかっ!?


[2004.12.17] SITAに行ってきた。何年かぶりだったが、情報理論の理論研究は熱い!しかし、いつも思うことなのだが、物凄く昔に先人がやった研究成果の物凄さといったら・・・今になって、その利用価値が見出されて、研究が活性化している分野がある。

多端子情報理論がそれだ!昔は情報が複数の通信路(例えば、ケーブル)を通って伝達されてくるなんていうことは考える必要がなかった。だから基礎的な理論はきれいに解かれていたが、あまり注目されてこなかった理論が・・・携帯電話の普及で一変する!

遠い将来に脚光を浴びるような研究をしてみたいものだね(^_^; シャノンとか、ウィナーとか、その名を馳せた天才達は、今頃天国で自分の作った理論のその後をどんな風に見ているんだろう???


[2004.12.10] 大学時代の研究室後輩の結婚式で一路札幌へ〜!途中、11月13日号東洋経済を読む。同誌の特集は、どうも日経ビジネスとシンクロしているようにも見える(笑) ちなみに、東洋経済は学生が読み始めるには、最適のビジネス誌。内容が比較的分かり易く書かれている。4月頃には、各誌共に、新入社員をターゲットとした新読者層を狙ってか、”新入社員のための経済入門”などの入門編特集を組んでくれるので、この辺りが読み始めるには良いタイミングかも知れない。

で、肝心の今回の特集:無敵の営業

ここでは勝つ営業組織を作る3つのポイントが書かれている。@評価はキッチリなされているか、A抜擢人事は行われているか、B女性を活用しているか、の3つである。現在では、多くの企業で抜擢人事は行われているようで、同誌のアンケートでは課長の平均年齢よりも若い部長がいると回答した企業は実に8割以上に上るそうだ。

確かに、最近の風潮として、女性の人材をうまく活かしている企業が躍進している、という話題は多く聞く。本学でも、何故か女子学生の比率は3割程度にも関わらず、成績上位者には女性が多い。自分も男性なので耳が痛い。。。

元気出そうよ、男性諸君!!


[2004.12.8] 今日、お昼を食べながら、イチローが2005年、4割打者となれるか?という記事を読む。アメリカ大リーグで、今後は誰も達成不可能 と言われていた記録の一つがシーズン最多安打。これは去年イチローがあっさり破ってしまった。もう一つが4割打者。

で、実際に4割打者となるには- 去年のイチローの打数から換算すると、実に280本以上のヒットを打たなければいけないらしい・・・とてつもない数字だ。


[2004.12.4] JIMA西関東支部の講演会に行ってきました。大変有意義な時間だった。今回は早稲田大の会場をお借りして、永田先生の”ステップアップSQC”という後援だったが,,, いつも思うことであるけれども、永田先生の頭の中は本当に整然と物事が論理立てられているのか、話がめちゃくちゃに分かり易い。パス解析の話は、学生たちにも分かり易かったみたいだった。。。ああなりたいものだ。

パス解析の目的は予測にあらず。構造を正しく分析するためには必要な考え方だったけれども、学生のみんなは覚えているだろうか・・・


[2004.11.15] 夏合宿で研究室の学生には、PPT使って特別講義をしたことなんだけれど・・・みんな、企業の戦略には、「発見」→「模擬」→「陳腐化」→「イノベーション」のサイクルがあることを覚えてますかね??? どんなに優れた戦略でも、いずれは真似され、陳腐化してしまう。常にそれを乗り越え、他者(他社)を引き離すことができる者だけが勝ち続けるというわけだ。

ビジネスにも定石はあるが、定石では勝てない。囲碁や将棋を見れば分かるでしょう。定石をいくら勉強しても、有段者に勝つことはできない。そこには、その場その場の素晴らしい発想力がある。その力を養うには、日々の鍛錬が必要なのです。

思い出して!物事を見るときには、「対象を広げて見る」、「対象を狭めて見る」、「全く違うところを見る」の3通りがあることを。

忘れちゃった人は、 御立 尚資 著:「戦略脳を鍛える」,東洋経済新聞社,1600円 を買って読みなさい。


[2004.11.10] みんな毎週のゼミご苦労さま。工場における”利益最大化”は、如何に誤解をし易いかが分かったでしょう(笑)一般的に会計処理で行われる間接費配賦。配賦した後の、単位当り原価はあくまで過去の実績値としての意味しか持ちません。このような原価を用いて、生産量の最適化などをしてみたりすると、「あれっ??? 変なことが起こっているゾ!」となるわけですね。逆に利益が減ってしまったりする・・・何故???

ビジネスの世界では、直感的に「正しそうだな」と見えることが全く間違った方向を向いていることがあります。冷静な分析力を身につけないといけないですね!


[2004.11.5] 昨日の続き。実はお金は経済には欠かせないものです。けれど、皆さんも小学校のクラスとか、子供の時に小さい集団内で、経済(に近いもの)が営まれていたことがあるかも知れません。例えば、ビー玉やメンコやびっくりマンチョコのシールとか。みんなが欲しがるものが、サービスや他のものと交換されるようなちっちゃな経済・・・

「びっくりマンチョコ5枚くれたら、宿題見せてあげるよ」ってね(笑)

経済って、人間の本質的な営みに欠かせないものなのかも知れません。一見、難しそうだけれど、誰でもそれに近いことはやっていたりする。変に難しがることはないのかも(^_^;


[2004.11.1] みんな”お金”欲しい?って聞くと、誰もが「欲しい!!」って答えるでしょうね。でも、何故でしょう?ただの紙切れなのに。コインもただの丸い金属の塊ですよ!(笑) なんでみんなお金を欲しがるのでしょう??? それは、みんながお金の価値を信用しているからです。

お金は人類の大発明と言ってもいいかも知れませんね。とっても優れた機能を持つものなのです。お金にはどんな機能があるでしょう?

一つは、交換機能ですね。同じ価値を持った「モノ」と交換することができます。

二つ目は保存機能ですね!お魚やお米をそのまま持っていると腐ってしまって価値を失いますが、お金に換金しておけば、その価値を保存しておくことができます。

そして、価値を測る機能があります。お魚とかお米とか、そのままでは価値を定量的に判断できないものも、金額で換算すれば、どっちが高いかも一目瞭然です。

でも、もしもですよ。世界中に大恐慌が起こったり、あるいは大災害が起こったりして、札束が何の価値も持たないただの紙切れになってしまったらどうでしょう??? そう。お金は信用があって初めて成り立つものなんですね。


[2004.10.28] そうそう!! 昨日言い忘れたんですケド・・・

「あけまし○、おめで○うございます」の○に入る文字は??? って言われたら、人間なら大体すぐ分かりますが、どっちとも付かない場合は絶対出てきますね。

例えば、「ひ○が痛いです」とか(笑) あなたなら、ひじですか?それともひざですか?(苦笑)

では、そのときどうすればいいんでしょ???

実は、統計学とものすごく関係が深いんですよ(笑)

統計学は、しばしば”背理法”の思想が使われています。背理法というのは、「Aを仮定すると矛盾が生じる、だからAは間違いだ」っていう論法ですね。

上の、正しく文字を復号する問題も、それと同じように考えてしまえば簡単です。文章Aと文章Bを考えたときに、どっちから、「あけまし○、おめで○うございます」という文章が読み出される確率が大きいの???ってワケ。

実は、最先端の情報機器で使われている技術も、統計学と深い関係があるんですねぇ〜、、、


[2004.10.27] 知ってました??? CDの記録面って、円周の溝に沿って、円を描くように拭いてはいけないのですよ!レコードの時代を知っている人は、つぃつぃ、円状を描きながら拭いてしまうのですが(笑)

何故って???

それは、CDには Reed-Solomon符号という高度な誤り訂正符号によって、信号が符号化されているからなのです。CDは多少のキズなんてお構いなしにきれいな音が再生できますね。何故か?CD上にキズやゴミがあって、少々の信号が読み取れなくても、正しく音を復号できる仕組みが備わっているからなのです!

例えば、信号が1と0の2種類あるとしましょう。これを、5回続けて、11111と00000というように記録していたらどうでしょうか。11111という5つの1のうち、1つや2つ読み取れなくても「あっ、これは多分1だな」って推測できますよね。人間なら「あけまし○、おめで○うございます」の○に何が入りますか?って言われたら、すぐ分かるのと一緒です。

でも、「あけまして、おめでとうございます」が全部消えてしまったら、何が書いてあったのか全く分からなくなりますよね。だから、CDは円周に沿って拭いては駄目なんです!! 放射状に拭けば、たとえキズが付いても、文章の途中が欠けるだけでしょう。分かりますか???


後藤のつぶやき 2004年度版